月極駐車場でやっておくべき防犯対策とトラブルに遭った際の対処法
2022.03.02
月極駐車場では車上荒らしや無断駐車などのトラブルが発生する可能性があり、駐車場を借りる前にトラブルへの対処法を知っておくことが大切です。
この記事では、月極駐車場でよくあるトラブルと効果的な防犯対策、トラブルに遭ってしまったときの対処法を解説します。
月極駐車場で起こりやすいトラブルを知り、トラブルを避けられるように工夫しましょう。
月極駐車場でよくあるトラブル
月極駐車場でよくある5つのトラブルを解説します。
車への傷やいたずら
月極駐車場でよくあるトラブルの一つが、とまっている車への傷やいたずらです。
車体だけでなく、フロントガラスやタイヤなどにいたずらをされるケースもあり、なかにはタイヤに釘を刺される、ガラスを割られるといった悪質ないたずらも起こっています。
ガードマンが常駐している駐車場であっても、無人になる時間帯を狙っていたずらされる場合があるため、注意が必要です。
車上荒らし
警察庁が公表している刑法犯に関する統計資料によると、車上荒らし(車上ねらい)の認知件数は2002年の443,298件をピークに減少しています。防犯装置の活躍によって近年も認知件数は減少傾向にあるものの、2020年の認知件数は年間27,978件となっており、今でもよくあるトラブルの一つといえます。
車上荒らしで盗まれるものは、車内にある財布やクレジットカードなどの貴重品、カーナビ、タイヤのホイル、ナンバープレートなどさまざまです。夜間や朝方は見通しが悪くなり人目にもつきにくいため、車上荒らしの件数が多くなる傾向にあり、より一層の注意が必要です。
参考:平成22年の犯罪情勢|警察庁
参考:令和2年の刑法犯に関する統計資料|警察庁
無断駐車
無断駐車は月極駐車場で特に多いトラブルの一つです。無断駐車されると自分が車をとめる場所がなくなってしまうため、非常に迷惑なトラブルといえます。
無断駐車は月極駐車場と知らずに駐車しているケースが多いものの、なかには月極駐車場と知ったうえで駐車する悪質なケースもあります。
はみ出し
月極駐車場で隣の車が駐車スペースをはみ出して駐車するケースもあります。
はみ出しが少なく、自分の車をとめるスペースがあれば問題ありませんが、はみ出しが大きいと、駐車できなかったり、乗り降りができなかったりすることがあります。
狭いスペースに無理に駐車しようとすると、はみ出している車に当たって傷をつけてしまう可能性もあるため注意が必要です。
交通事故
月極駐車場では、駐車場内でほかの車とぶつかったり、歩いている人に接触したりといったトラブルも少なくありません。特に野外駐車場の場合、夜間は駐車場一帯が暗くなるため、事故が起こりやすくなっています。
駐車場の広さや駐車している車の量、街灯の有無などによって交通事故が発生する可能性は高まります。駐車場内では常に安全を確認し、車を降りてからも周囲の状況に気を配りましょう。
月極駐車場の防犯・トラブル対策
月極駐車場で起こりうるトラブルには、どういった対策をとれば良いのでしょうか。個人でもできる防犯や、トラブルの対策を4つ紹介します。
施錠を徹底する
施錠の徹底は防犯の基本です。しっかりと窓やドアをロックしておけば、犯人は手を出しづらくなり、車上荒らしによる被害を最小限に抑えられます。
トイレに行ったり、忘れ物を取りに行ったりといったわずかな時間でも、狙われる可能性があるため、短い時間だからといって油断せず施錠しましょう。
防犯装置やドライブレコーダーを設置する
車に関するトラブルが増えている昨今では、以下のようにさまざまな防犯装置が開発されています。目的に合わせて装置を設置すれば、より狙われにくくなるでしょう。
- GPS発信機 盗難された場合に発信機の位置情報を受信して追跡できる
- ハンドルロック ハンドルを固定し物理的に盗難を防ぐ
- セキュリティアラーム 盗難の可能性がある場合に警告音を出す
- イモビライザー 車とキーのIDが一致しないとエンジンをかけられなくなる
- ドライブレコーダー 車内外の映像や音声を記録できる
防犯装置を車外から見えるような場所に設置すれば、防犯効果がより高まります。
車内にできるだけ物を置かない
車上荒らしを防ぐためには、狙われないようにすることも大切です。車外から見えるところに貴重品を置くとターゲットになりやすいため、貴重品は外から見えないダッシュボードなどに隠しておきましょう。
可能なら車内にはできるだけ物を置かないのがベストです。ターゲットとなりそうなものを置かないだけで防犯になるため、日頃から気をつけておきましょう。
機械式駐車場を利用する
これから月極駐車場を契約する場合は、トラブル回避のために機械式駐車場の利用がおすすめです。
機械式駐車場とは、パレットを動かして車を立体的に格納する駐車場のことで、駐車場の用地が確保しづらい都市部に多く設置されています。
機械式駐車場は平面式駐車場に比べていたずらや盗難のリスクが少なく、無断駐車や車のはみ出しで困ることもありません。
トラブルを未然に防ぐために、駐車場の形式そのものの変更も検討してみましょう。
月極駐車場でトラブルに遭った際の対処法
月極駐車場でトラブルに遭ってしまった場合は、トラブルの内容にあわせて対処法が異なります。以下を参考に対処してください。
車への傷やいたずらの場合
車への傷やいたずらを発見した場合は、まず月極駐車場の管理者へ連絡して被害状況を説明します。駐車場に防犯カメラが設置されているのであれば、防犯カメラの映像確認の依頼も必要です。
その際、傷やいたずらの状況をスマートフォンで撮影しておくと、その後の連絡や手続きで役に立つ場合があります。すぐに傷を直そうとせず、記録を残しておきましょう。
また、他人の車に傷を付けるなどのいたずら行為は器物損壊罪にあたる可能性があります。被害に遭った際は、警察にも連絡して被害届を出しましょう。
車上荒らしの場合
車上荒らしの被害に遭ったら、まず警察に連絡します。現場には犯人が残した指紋などが残っている可能性があるため、警察が来るまでは絶対に車に触らないでください。
可能なら月極駐車場の管理者へも連絡して、現場検証に立ち会ってもらいましょう。
また、加入している保険の内容によっては、車上荒らしによる被害が保険の対象となる場合があります。保険会社にも連絡し、保険内容を確認してもらいましょう。
無断駐車の場合
無断駐車に遭い、車の持ち主がその場にいる場合は、月極駐車場であることを話して移動してもらいましょう。無断駐車している人と直接話したくない人や、持ち主がその場にいないときは、駐車場の管理者へ相談します。
無断駐車のなかには、同じ月極駐車場の契約者が、とめる場所を間違えているケースもあります。ナンバープレートや車種、車の色を控えておくと、対応がスムーズに進む場合もあるため、記録しておくとよいでしょう。
はみ出しの場合
はみ出しの場合、はみ出しをしている車の所有者は同じ月極駐車場を契約している場合が多いでしょう。そのため、まずは月極駐車場の管理者へ相談するのが一般的です。
駐車場の管理者が対応をしてくれない場合や、急を要する際は、警察へ相談して車の持ち主に連絡をとってもらうこともできます。
当事者間で話をするとより大きなトラブルになることもあるため、第三者をはさんで解決したほうが無難です。
交通事故の場合
交通事故に遭ったら、すぐに警察へ連絡してください。警察を介さず、事故を起こした当事者間で話し合いをすると、あとで別のトラブルに発展する可能性があります。
医療費や修理代など、出費が生じる場合は、加入している保険会社への連絡も必要です。
事故の対応は各駐車場によって異なるので、契約書などを確認し、適切な対応を行ないましょう。
まとめ
多くの人が利用する月極駐車場では、車へのいたずらや車上荒らし、無断駐車などのトラブルが起きてしまう可能性もあります。
トラブルが起きないよう防犯装置を設置したり、トラブルに巻き込まれにくい駐車場を選んだりしましょう。
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