月極駐車場経営は儲かる?メリット・デメリットと儲かる駐車場のポイントを紹介!
2022.07.06
数ある土地活用方法のなかでも、駐車場経営は一般的に「ローコスト・ローリスク」といわれています。そのため、経営を始めるハードルは低く感じますが、気になるのは儲けが出るのかという点でしょう。
そこで今回は、月極駐車場経営のメリット・デメリットや、儲かる月極駐車場を経営するためのポイントなどを紹介します。
本当に儲かる?月極駐車場経営のメリット・デメリット
「駐車場経営は儲かるのか?」という疑問に対する結論は、「儲かる場所なら儲かる」です。
代表的な土地活用方法には、賃貸マンション経営や賃貸アパート経営などが挙げられます。このような賃貸物件経営と比べると、駐車場経営は収益性が高いとはいえません。むしろ、立地によっては赤字になるリスクすらあるでしょう。
それでも駐車場経営が人気なのは、初期費用を抑えて少ない予算で経営を始められるなど、さまざまなメリットがあるからです。
駐車場には大きく分けて「月極駐車場」と「コインパーキング」の2つの形態があります。ここでは、駐車場経営全体に関するメリット・デメリットと、月極駐車場経営のメリット・デメリットを見ていきましょう。
駐車場経営のメリット
駐車場経営全体に関するメリットは、次のとおりです。
- 比較的少ない予算で経営を始められる
- 営業開始までの期間が短い
- 撤退に時間がかからない
- 立地さえ良ければ狭い土地・変形した土地でも運用可能
一般的な駐車場経営の場合、初期費用は100万円以内で済むケースが多くあります。賃貸物件経営のように、数億円規模の初期費用がかかることもある土地活用方法と比べると、資金面のハードルの低さが魅力です。
建物を建築する必要がなく、設備も限られるため、1~2週間程度で営業を始められます。
設備の撤去が容易なため、「将来的に別の土地活用を検討していて、駐車場経営で資金を貯めてから移行したい」などといった暫定的な土地活用方法としても有効です。
狭い土地や変形した土地は、立地が良くても住宅用地として活用するのは難しいかもしれません。しかし駐車場経営なら、車を数台とめられるスペースさえ確保できれば、運用が可能です。
さらに、駐車場のなかでも、利用希望者と月ごとの賃貸契約を結ぶ「月極駐車場」を経営する場合は、契約者がいれば安定した収入を見込めます。また、活用したい土地が更地なら、アスファルト舗装をせず砂利のまま営業する選択肢もあるため、より初期費用を抑えやすくなるでしょう。
駐車場経営のデメリット
駐車場経営全体に関するデメリットは、「税金に対する優遇措置が少ないこと」です。駐車場は「住宅用地」ではなく「更地」扱いのため、固定資産税・都市計画税で満額が課税されます。活用したい土地の候補が複数ある場合は、固定資産税評価額が低い土地かどうかが、儲けを左右するポイントとなるでしょう。
月極駐車場経営の場合は、空室が出ると収入減になってしまうため、常に契約を埋められるよう工夫しなければなりません。加えて、月極駐車場はエリアごとの相場がある程度決まっており、集客するためには相場以上の価格設定は難しいでしょう。
また、個人で月極駐車場を経営するなら、契約・解約業務などは、オーナー自らが契約者ごとに対応する必要があります。
儲かる月極駐車場を経営するためのポイント
ここでは、失敗するリスクを回避し、儲かる月極駐車場を経営するためのポイントを解説します。
ニーズの高い立地を選ぶ
先述のとおり、駐車場経営で儲けを出すためには「儲かる場所(立地)」であることが重要です。初期費用を抑えられたとしても、立地が悪く空室の状態が続けば赤字になってしまうでしょう。
月極駐車場は、コインパーキングのように一時的な利用ではなく、長期間の利用が前提となります。そのため、長期利用する人が集まりやすい立地を選ぶことがポイントです。例えば、住宅や勤務先(会社・工場)など、利用者が定期的に訪れる場所の近くなら、ニーズが高いと考えられます。
安易な値下げをしない
「契約者を募るために月額利用料を下げる」ことは、儲かる月極駐車場を目指す場合、必ずしも最適な選択とは限りません。月極駐車場を経営するなら、周辺の競合の料金設定を確認しつつ、ちょうど中間くらいの価格帯を狙うとよいでしょう。
ただし、住宅や会社が近くにある土地の場合は、料金設定が多少高くても利用してもらえるケースもあるため、立地に応じて検討してみてください。周辺環境は常に変化するため、月極駐車場経営を開始してからも、競合の調査を定期的に行なうのが理想です。
駐車しやすいか自分でチェックする
オーナーとしては、土地を効率的に区切り、なるべく多くの台数を駐車できるようにしたいと考えるでしょう。しかし、駐車スペースが狭すぎると、利用者は駐車しにくいと感じてしまいます。
同じ料金設定でも、近隣に駐車スペースが広くとめやすい駐車場があれば、利用者はそちらに流れてしまうかもしれません。自分で駐車してみて不便な点はないかチェックするなど、利用者の視点を忘れないようにしてください。
月極駐車場の平均目安は「実質利回り4%」
儲かる月極駐車場を経営するためのポイントをお伝えしましたが、具体的にどれくらいの利益を目指せば良いのか、目安を知りたい方もいるでしょう。
初期費用に対する収益の割合を「利回り」と呼び、駐車場経営の利回りには、「表面利回り」と「実質利回り」の2種類があります。表面利回りは、駐車場経営の売上だけを見て算出する利回りのことで、実質利回りは、売上から維持管理費用や税金などの諸経費を差し引いて算出する利回りのことです。
それぞれ、以下の計算式で表せます。
- 表面利回り=年間売上÷初期費用×100%
- 実質利回り=(年間売上-諸経費)÷初期費用×100%
表面利回りでは利益が出ているように見えても、実質利回りを計算すると赤字というケースもあるため、注意が必要です。儲かる月極駐車場経営を目指すなら、表面利回りではなく実質利回りを重視し、「実質利回り4%」程度を目安に経営判断をするとよいでしょう。
月極駐車場を効率良く経営するために
月極駐車場経営をスタートしても、利用希望者が集まらなければ収益は生まれません。看板などを設置し個人で集客する方法もありますが、あまり効率的ではないでしょう。
そこで活用をおすすめしたいのが、「アットパーキング」です。
アットパーキングは、日本最大級の月極駐車場ポータルサイトで、自分が経営する月極駐車場の最新募集情報を無料で掲載できます。月極駐車場管理システム「アットパーキングクラウド」を併せて活用すれば、月極駐車場の集客・契約業務・賃料収納などの一元管理により、業務の負担削減が可能です。
なお、空室の不安なく毎月一定の収入を確保したい方や、運営・管理業務をすべて業者に任せたい方は、アットパーキングのサブリースも検討してみてください。
まとめ
月極駐車場経営は、初期費用を抑えられる、契約者がいれば安定収入が得られるなどの点がメリットです。一方、相場以上の価格設定が難しいことや、空室が出れば収入減となってしまうことなど、デメリットも理解しておきましょう。
メリット・デメリットを踏まえたうえで、儲かる月極駐車場を経営するためには、次の3点がポイントといえます。
- ニーズの高い立地を選ぶ
- 安易な値下げをしない
- 駐車しやすいか自分でチェックする
また、圧倒的な集客力があるアットパーキングを活用すれば、月極駐車場の稼働率を向上させて、儲かる月極駐車場を目指すことが可能です。これから月極駐車場の経営を始めるなら、まずはアットパーキングに駐車場の情報を掲載してみてはいかがでしょうか。