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【車種別】ゆとりのある月極駐車場のサイズとは?オーバーしないために

2022.07.13

月極駐車場を契約する際には、自分の車を問題なくとめられるかどうか、あらかじめ「サイズ」を確認することが大切です。月額料金や駐車場の所在地ばかりに目を向けていると、サイズオーバーが起こるかもしれません。

サイズオーバーの場合、車庫証明が取得できなくなる可能性も出てくるため、車の保管場所に困ることがないよう十分に注意したいところです。

そこで今回は、ゆとりを持ってとめられる駐車場のサイズを、車種ごとに紹介します。

月極駐車場の契約前に車のサイズを把握しておこう!

適切なサイズの月極駐車場を契約するためには、自分の車のサイズを正確に把握しておくことが大切です。車のサイズがギリギリだった場合、駐車の難易度が上がるのはもちろん、他の車やフェンスと接触する危険性も高くなります。

車のサイズは車検証やカタログの諸元表などに掲載されているため、まずはそちらを確認しましょう。インターネットで検索して確認する方法もあります。

ただし、諸元表のサイズは、ドアミラーや後付けのパーツを含まない点に注意してください。

サイズオーバーするとどうなる?

駐車場のサイズに対して車が大きすぎる場合、管理会社やオーナーから許可が下りず、そもそも駐車場を契約できないケースもあるでしょう。

なかには、契約はできても車庫証明を取得できず、別の駐車場を契約し直すケースもあります。駐車場を探し直したり、書類を一から書き直したりするなど、かなりの手間がかかるため、サイズオーバーは絶対に避けたいところです。

特に機械式立体駐車場を契約する場合、幅や長さはもちろん、高さや重量の制限もあるので、十分注意しなければなりません。サイズオーバーの車を無理やりとめた場合、車体に傷が付いたり、機械が故障して損害賠償を請求されたりするケースもあります。

【軽自動車】一般的なサイズとゆとりのある駐車スペース

車によってサイズはそれぞれ異なりますが、車種(クラス)ごとに区分けすれば、必要な駐車場のサイズを見定めやすくなるでしょう。

軽自動車の場合、一般的なサイズは全幅1,480mm・全長3,400mm・全高1,750mmです。代表的な車種としては、ムーブ・ワゴンR・アルト・ミラなどがあります。

一方、国土交通省が定めている指針によると、軽自動車の駐車場の最小サイズは幅員2,000mm・長さ3,600mmです。

参考:国土交通省「駐車場設計・施工指針について」

人が歩くために確保すべき幅は約60cm(600mm)とされているため、上記指針におけるサイズだとギリギリか、あるいは狭く感じてしまうかもしれません。大柄な方だと、より窮屈に感じる可能性もあります。

また、ドアをフルオープンにした場合、約80㎝(800mm)の幅が必要です。ドアの開閉に加えて、乗車人数や荷物の出し入れなども考慮すると、幅員2,400mm程度あればゆとりのある駐車場といえるでしょう。

他の車種と比べて軽自動車は小さいこともあり、専用の駐車スペースを設けている月極駐車場もよく見受けられます。ただ、敷地の形状や街灯・ポールなどの位置関係から、狭いスペースを活用しているケースが多いので、ゆとりを持ってとめられるか事前にチェックしておくことが大事です。

【小型自動車】一般的なサイズとゆとりのある駐車スペース

「コンパクトカー」とも呼ばれる小型自動車は、軽自動車と普通自動車の中間にある車種です。その名のとおり車体は小ぶりですが、軽自動車より排気量が大きく走行性能に優れていることから、人気を集めています。

小型自動車の場合、一般的なサイズは全幅1,700mm・全長4,100mm・全高1,500mmです。軽自動車と比べると全幅・全長が増えている反面、全高が低くなっている点が特徴といえるでしょう。代表的な車種として挙げられるものは、マーチ・ヴィッツ・フィット・イストなどです。

そして、小型自動車における駐車場の最小サイズですが、国土交通省の指針では幅員2,300mm・長さ5,000mmと規定されています。

参考:国土交通省「駐車場設計・施工指針について」

人が歩くためには約60cm(600mm)の幅が必要なので、最小サイズでは軽自動車と同じく1人通るだけでギリギリか、人によっては窮屈に感じてしまうかもしれません。

ドアをフルオープンにした場合、約80cm(800mm)の幅が求められる点も同じなので、できれば幅員2,700mm程度は欲しいところです。

1m(1,000mm)程度の余裕があれば、十分なゆとりが確保された駐車場なので、車をとめやすいのはもちろん、ドアの開閉や荷物を持っての移動も楽にできるでしょう。

【普通自動車】一般的なサイズとゆとりのある駐車スペース

小型自動車の基準を1つでも超えている場合、普通自動車として扱われます。さらに、普通自動車はサイズによって中型車・大型車・ワンボックス車の3種類に分類されるため、その違いも踏まえて駐車場を選ぶことが重要です。

普通自動車の一般的なサイズ、および代表的な車種をそれぞれ種類別にまとめました。

全幅 全長 全高 代表的な車種
中型車 1,700mm 4,700mm 1,500mm カローラ・プリウス・スカイラインなど
大型車 1,850mm 5,000mm 1,500mm クラウン・レクサス・シーマなど
ワンボックス車 1,700mm 4,800mm 2,000mm セレナ・ステップワゴン・エスティマなど


このように種類の違いで最大50cm(500mm)のサイズ差が生じるので、普通自動車という部分だけで括ってしまうと、あとから問題が起こる可能性もあります。

国土交通省が定めている駐車場の最小サイズは幅員2,500mm・長さ6,000mmですが、これは普通自動車の種類を問わず共通です。

参考:国土交通省「駐車場設計・施工指針について」

人1人が歩ける幅とドアの開閉に使うスペースを考慮すると、中型車・ワンボックス車なら幅員2,700mm程度、大型車なら幅員3,000mm程度あれば、ゆとりのある駐車場といえるでしょう。大型車はドアのサイズも大きい傾向にあるため、しっかり余裕を持たせたいところです。

また、機械式立体駐車場の場合、高さ制限や重量制限にも注意しなければなりません。機械式立体駐車場には統一された規格が存在しないため、事前確認を忘れないようにしましょう。

特に駐車場サイズにゆとりが必要なケース

これまで紹介してきた駐車場サイズは、あくまで車のサイズに基づいて割り出したものであり、絶対的な正解ではありません。車の用途や運転スキルによっては、もっと広い駐車スペースが必要かもしれません。

特に、下記のようなケースが1つでも当てはまる場合、駐車場サイズにもっとゆとりを持たせておきたいところです。

  • 車庫入れが苦手でいつも不安を感じている
  • 両側のドアからスムーズに出入りしたい
  • 座席から荷物を出し入れすることが多い
  • 前面道路の幅が4m以下である
  • 車椅子から車に乗り込んでいる
  • 高齢者や身体障がい者を介助している

なお、車椅子利用者向けの駐車区画では、車体スペースに介助者が付き添える乗車スペースを加えて、計3.5m以上が確保されています。該当する方は、適切なスペースがあるか必ず確認しておきましょう。

上記のような事情も踏まえつつ、利用しやすい駐車場のサイズを検討すれば、快適かつ安全なカーライフを実現できるようになります。

まとめ

ゆとりのある月極駐車場を利用するためには、自分の車と駐車場のサイズをそれぞれ確認したうえで、契約しても問題ないか検討することが大切です。自分の運転スキルや車の利用目的も踏まえつつ、適切な駐車場を選びましょう。

アットパーキングでは、各駐車場にどれだけ駐車スペースがあるか掲載しているほか、大型車やハイルーフでも駐車可能かどうか一目でわかるようになっています。サイズの比較・検討がしやすいので、月極駐車場を探しているならぜひご利用ください。

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