マンション駐車場に空きがない!対処方法を詳しく解説
2023.01.11
引越し先が駐車場付きマンションであっても、駐車場に空き区画がないケースがあります。マンションの戸数に対して駐車場が不足するのは、よくあることなのでしょうか。
この記事では、マンションの駐車場不足が起こる原因と、実際に空きがない場合の対処法を解説します。
いざというときすぐに対応できるよう、駐車場を見つける手段をあらかじめ知っておきましょう。
マンションの駐車場に空きがないケースはよくある?
マンションの駐車場に空きがないケースは、特別珍しくはありません。なかには、何年待ってもなかなか空きが出ないこともあります。
まずは、マンションの駐車場に空きがない理由でよくある3つのケースを解説します。
住居の戸数より駐車場台数が少ないケース
まずは、物理的に数が足りていないケースです。マンションには、建築基準法による駐車場の設置義務がありません。そのため、住居戸数に対して駐車場台数が100%確保されていない場合があるのです。
多くの場合、床面積や戸数に対して駐車場をどの程度確保するかは、自治体ごとに条例で定められています。設置率は必ずしも100%ではないため、最初から数が足りていないマンションも多く存在するわけです。
特に、都市部は郊外と比べて戸数に対する設置率の基準が低い傾向にあります。
駐車場タイプにより駐車できないケース
マンションの駐車場のタイプは、おもに以下の3つです。
- 平置き駐車場
- 立体自走式駐車場
- 機械式駐車場
なかでも、都市部のマンションでよく採用されているのは、限られたスペースを有効活用できる機械式駐車場です。機械式駐車場では、車高や車幅などのサイズ制限が設けられ、車種によってはとめられない可能性があります。
例えば、軽自動車で車幅には余裕があっても、車高制限に引っかかって入らないケースなどもあるため注意が必要です。
1世帯で2台以上契約しているケース
マンションによっては、1世帯で2台以上の駐車場を契約できる場合があります。
通常、マンションの駐車場は、管理組合が定めた運営規則に則り管理されています。したがって、運営規則の範囲内であれば複数台契約しても問題ありません。つまり、戸数に対して100%以上の駐車場が確保されているケースでも、居住者のなかに1世帯で2台以上契約している人がいれば、駐車場の不足が生じてしまうのです。
特に、契約が毎年自動更新になっている場合には、なかなか空きが出ないという事態になりやすいでしょう。
マンション駐車場に空きがない場合の対処方法
駐車場に空きがないケースは特に珍しいことではなく、こういったケースでは個人で何らかの対処をする必要があります。ここでは、入居予定のマンションの駐車場に空きがない場合の対処方法を5つ紹介します。
キャンセル待ちのリストに登録する
まずは、マンション駐車場の空車待ちリストに登録しておきましょう。
集合住宅では、管理会社または管理組合が空き状況や待ち状況を管理しているのが一般的です。
賃貸入居の場合は区分所有者の契約が優先され、なかなか順番が回ってこないこともあり得ます。分譲マンションに賃貸で入居する場合は、駐車場の管理規約を事前に必ず確認し、駐車場使用の優先順位がどのように決められているかを調べておきましょう。
月極駐車場を探す
マンション敷地内の駐車場に空きがない場合には、近隣の月極駐車場を探すのが一般的な方法です。車庫証明の交付を受けるには、自宅から直線距離で2km範囲内にある駐車場を探さなければなりません。
なお、月極駐車場の具体的な探し方については後述します。
近隣マンションやアパートの駐車場で空きを探す
マンションやアパートで余っている駐車場を、「外部貸し」といって居住者以外に貸し出す場合があります。近隣の月極駐車場を探す方法と比較するとあまりないケースですが、可能性の一つとして知っておくとよいでしょう。
ただし、居住者とのトラブルを避けるために、空きが発生していても貸し出さないことも少なくありません。また、居住者が優先されるため、居住者から利用の申し出があった場合には、契約が打ち切られる可能性があることにも注意が必要です。
外部貸しは、現地や近くの掲示板などに募集が貼り出されていたり、駐車場検索サイトに登録されていたりすることもあるため、念のためチェックしておきましょう。
一時的にコインパーキングを利用する
条件に合う月極駐車場がどうしても見つからない場合には、一時的に近くのコインパーキングを利用する方法もあります。
日によってとめる場所が変わる可能性から、コインパーキングでは車庫証明が取れません。あくまでも車庫証明を取得するまでの期間に限った、一時利用と考えましょう。
また、必ず駐車できる保証もないため、候補を複数カ所押さえておくことが大切です。
料金に関しては、マイカーの駐車場所としてほぼ毎日コインパーキングを使用するのであれば、月極駐車場のほうが割安になることがほとんどです。とはいえ、コインパーキングでも夜間料金や上限料金の設定によっては、それほど月々の料金がかさまないケースもあります。
カーシェアリングやレンタカー利用に切り替える
最終手段として、車を手放してカーシェアリングやレンタカー利用に切り替える方法もあります。特に、都市部ではカーシェアリングサービスが急速に普及しています。
車を所有しないため、駐車場代や保険料、税金といった維持費を大幅に削減できるのが魅力です。
ただし、カーシェアリングなどは「必要なときだけ借りる」サービスのため、毎日の送迎に使うなど車の利用頻度が高い場合には、現実的な方法とはいえません。特に、利便性の高い場所にあるカーシェアリングステーションは希望者も多いため、借りたいときに借りられないこともあります。
月極駐車場の探し方3選
マンション駐車場に空きがない場合の対処法を紹介してきましたが、結局のところは月極駐車場を借りるのが、最も現実的かつ安心して毎日駐車できる方法といえるでしょう。
最後に、月極駐車場を探すときの方法を3つ紹介します。
地域の不動産業者に相談する
まずは、月極駐車場を管理している不動産業者を探して相談してみましょう。対面で直接話せるため、不明点についてその場で確認しながら手続きができて安心です。ローカルな情報に精通している点も、地域の不動産業者を利用するメリットといえます。
不動産業者によって、得意なエリアや付き合いのある駐車場オーナーが異なるため、できれば複数の不動産業者に相談して、条件を比較しながら絞り込むとよいでしょう。
地域を歩いて探す
マンション周辺の地域を実際に歩いて、駐車場の空きがないか探すのも一つの方法です。募集中の駐車場には、借主募集の貼り紙が掲示されている場合があり、運良く見つけられるかもしれません。
駐車場の広さや入れやすさ、周辺環境を自分の目でチェックできることから、穴場の駐車場が見つかる可能性もあります。
ただし、時間と労力がかかる点は否定できません。特に、引越し前の忙しい時期や土地勘がない地域では、ハードルが高い方法でしょう。
駐車場検索サイトで探す
駐車場検索サイトを使えば、近隣の月極駐車場の場所や空き状況をスマートフォン1つで検索できます。24時間いつでもどこからでもチェックできるため、忙しい方には非常に便利な方法です。
情報量が多く、自走式・機械式、屋内・屋外など、希望条件での絞り込みも簡単にできます。現地に出向かずとも、個人の駐車場オーナーが登録している駐車場など、穴場の情報を見つけられるかもしれません。
引越し前で現地に行きづらい、土地勘がない場合にもおすすめです。
まとめ
マンションの駐車場では、待ってもなかなか空きが出ない、空いても自分の希望に合う区画ではない、といったケースが珍しくありません。かといって車を手放してしまうと、いざというときに不便です。
そういった場合は、マンション内の駐車場にこだわらず、近隣の月極駐車場にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
アットパーキングでは、エリアやタイプなどさまざまな角度から月極駐車場を検索することが可能です。また、条件を伝えれば、駐車場専任スタッフが希望に合う物件を探して提案します。ぜひお気軽にお問い合わせください。