月極駐車場経営は低リスク?失敗しないための対策方法とともに解説
2023.06.10
アパートやマンションなどの賃貸住宅経営と並び、土地活用で人気なのが月極駐車場経営です。
「駐車場経営はリスクが低い」などと聞いて気になっている方や、月極駐車場経営で失敗しないために注意すべきことを知りたい方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、月極駐車場経営のリスクや、リスクを減らして経営を成功させるポイントなどについて解説します。駐車場経営に興味を持って調べている方は、ぜひ参考にしてみてください。
駐車場の3つの経営方式
駐車場の経営方式は、大きく分けて3つあります。それぞれの経営方式の概要を紹介します。
一括借り上げ方式
一括借り上げ方式は、管理会社に土地を貸し出し、経営もすべて任せる方式で、サブリースとも呼ばれます。駐車場の空き状況に関わらず、毎月決まった賃料を管理会社から受け取れます。オーナーとしては、経営の手間をかけずに、安定して土地の賃料を得られるのがメリットです。
ただし、管理会社に支払う手数料も高くなるため、3つの経営方式のなかで最も見込み収益が低い方法でもあります。
管理委託方式
管理委託方式は、駐車場経営そのものはオーナー自身が行ない、管理だけを管理会社に委託する方式を指します。
この方式を採用した場合、駐車場経営を始める際の土地の整備や機械設置などは、オーナーが行なうのが一般的です。そのため、一括借り上げ方式と比較すると、オーナーの初期投資費用は高くなる傾向です。
ただ、駐車場の運営が始まったあとは、手間のかかる集金やトラブル対応などを管理会社に任せられるため、経営に集中しやすいのがメリットといえます。
自営方式
自営方式は、経営から管理まですべてをオーナーの自己責任で行なう方式です。個人経営のため自由度が高く、外部に支払う手数料もないため、3つの経営方式のなかで最も見込み収益が高いのがメリットです。
ただし、集客や集金業務はもちろんのこと、クレームやトラブル対応などもオーナーが行なわなければならないため、手間や負担が大きい方法でもあります。
月極駐車場経営の魅力は投資リスクの低さ
月極駐車場経営の最大のメリットは、少ない資金で経営を始められることです。建物を建てなければならない賃貸住宅経営の場合、5,000万円~数億円程度の初期費用がかかることも珍しくありません。想定していたより集客できないなどの問題が発生することも考えられるため、なかなか簡単には手を出せない投資といえます。
一方で、月極駐車場経営の場合、初期費用が数十万円程度で済むケースもあり、万が一、経営に失敗してもダメージを抑えやすいのが特徴です。土地活用の経験があまりないという場合でも、比較的始めやすい事業といえるでしょう。
投資リスク以外に注意すべきこととは?
投資リスクが低いとはいえ、事業である以上、月極駐車場経営にもさまざまなリスクが存在します。ここでは、月極駐車場経営に存在する代表的な3つのリスクを解説します。
事故・事件が発生するリスク
駐車場内では、常に車両に関係する事故(車両同士・車両単独・車両と歩行者)が起こる可能性があります。事故は運転手や歩行者に過失があるケースが多いものの、駐車場のレイアウトや駐車場設備の管理不行き届きによっては、駐車場側の責任を問われるかもしれません。
また、車上荒らしや車両盗難などの事件が発生するリスクもあります。この場合も、駐車場の管理方法によっては責任を問われることがあるため、注意が必要です。
自然災害に遭うリスク
日本では、さまざまな自然災害に見舞われるリスクが高く、例えば以下のような災害の影響を受ける可能性があります。
- 台風
- 落雷
- 豪雨・豪雪
- 洪水
- 地震
- 火山噴火
駐車場が上記のような災害にあって損害が生じれば、復旧のための費用がかかることはリスクとして認識しておくべきでしょう。
不法投棄されるリスク
駐車場は車で出入りがしやすく、基本的には誰でも入れる場所であることから、小さなゴミから粗大ゴミまで不法投棄されるリスクがあります。不法投棄されると、撤去費用が発生したり、異臭の原因となったりするため注意が必要です。
また、不法投棄が放置されると、しっかりと管理がなされていないと判断され、解約者が出たり、車上荒らしなどの犯罪を誘発したりする可能性もあります。不法投棄が起こらないよう警戒しつつ、万が一発見した場合は速やかな対処が必要です。
月極駐車場経営のリスクを減らす対策方法
月極駐車場の経営に失敗しないよう、または万が一のことが起こったときにスムーズに対処できるよう、おすすめの対策方法を解説します。
周辺のリサーチを徹底する
月極駐車場が失敗する大きな要因は、土地周辺のリサーチ不足にあります。月極駐車場の需要が高いエリアでも、周辺の競合駐車場の料金設定によっては、稼働率が悪化してしまうからです。
借り手がつかない駐車場になってしまわないよう、事前に周辺の料金相場などをしっかりと確認しておく必要があります。
保険に加入する
月極駐車場経営に関係する保険に加入しておくことで、万一の際の備えになります。
具体例としては、次のようなものがあります。
- 施設賠償責任保険:駐車場設備が起因となって人をケガさせたり、物を壊してしまったりした際に補償してくれる保険
- 火災保険:台風や落雷などの自然災害が原因で、駐車場設備に損害が生じた際に補償してくれる保険
- 放置車両対策保険:駐車場内に放置された車両を撤去する際の費用を補償してくれる保険
月極駐車場の規模や設備に応じて、必要な額の保険に入っておくようにしましょう。
防犯カメラを設置する
防犯カメラは、車上荒らしや不法投棄などの抑止力となるほか、事故の記録や加害者の特定、利用者のマナー向上につながるなどのメリットがあります。
防犯カメラを設置する際は、防水・防塵加工が施されているか、夜でも鮮明に撮影できるものかをチェックしましょう。
定期的に巡回する
防犯カメラだけに頼らず、オーナーや管理会社の担当者が定期的に駐車場を見回ることが大切です。実際に人の目が入ることによって、カメラでは写しきれない小さな異変にも気付きやすくなります。
なお、管理業務を委託する場合でも、定期的にオーナー自身も現地を見回るのがおすすめです。これにより、依頼した業者がずさんな管理をしていないかチェックできます。
月極駐車場経営を成功させるならアットパーキングの活用がおすすめ
月極駐車場経営は初期費用が少なく済むのが魅力ですが、当然ながら利用者がいなければ経営が成り立たなくなってしまいます。昨今はインターネット上で駐車場探しをする方も多いため、できればより多くの目に触れる場所に募集広告を出すことが理想です。とはいえ、限られた予算からインターネット広告費用を捻出するのが難しいという場合もあるでしょう。
そこで、おすすめなのが「アットパーキング」です。アットパーキングは日本最大級の月極駐車場検索ポータルサイトで、圧倒的な集客力があります。掲載は無料で始められ、成約まで費用はかからないため、広告掲載期間に対する費用を気にする必要はありません。
また、管理会社様なら月極駐車場管理システム「アットパーキングクラウド」の併用も可能です。オンラインでさまざまな管理業務をサポートし、月極駐車場の管理業務を最大95%削減して、効率的な管理運営を実現できます。
まとめ
月極駐車場経営は初期費用をあまりかけずに始められるため、土地活用の経験が浅い場合でも比較的始めやすい事業といえます。土地の規模や立地、オーナー自身が経営にかけられる時間などを加味し、3つの経営方式から最適な方法を検討してみましょう。
また、比較的投資リスクが低いとはいえ、実際の駐車場運営はさまざまな問題が発生する可能性もあり、リスクゼロではありません。特に、駐車場は利用者がいないと収益が発生しないため、集客の失敗は経営失敗という結果にダイレクトにつながります。
必要に応じて「アットパーキング」などのサイトへの掲載や、「アットパーキングクラウド」利用による業務効率化を行ない、駐車場経営の成功を目指しましょう。