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車のサブスクとリースの違いは?損をしない選び方や注意点を徹底解説

2024.09.02

車を購入する代わりに、初期費用の負担やメンテナンスの手間がかからない「サブスク」の利用が拡大しています。しかし、車を借りて長く使う従来の方法として「カーリース」があることはご存知でしょう。

サブスクとリースには、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、車を長期間借りて使いたい方が「損をした」と後悔しないよう、サブスクとリースの違い、サービスの選び方と注意点を解説します。

車のサブスクとリースの違い

サブスクとリースの仕組みや利用方法はほとんど同じですが、料金や内容にはそれぞれ特徴があります。

サブスクとは

サブスクは、英語で定期購入を意味する「サブスクリプション」の略で、定額料金を支払い、モノやサービスを利用する権利を得る契約のことです。新聞の定期購読や定額聴き放題の音楽配信サービス、使い放題のスポーツジムのサービスもサブスクです。

車のサブスクとは、定額料金を毎月支払って車を借り、自家用車として長期間にわたって利用する契約を指します。何台でも乗り放題、という意味ではありません。

車のサブスクでは、一般的な契約期間は3~5年くらいですが、運営会社によってはより短期の契約にも対応しており、月単位で契約が可能な場合もあります。

任意保険契約や車検・修理などのメンテナンスが貸主負担で行なわれるため、月々の定額料金は高めの傾向にあります。任意保険の等級は料金に反映されず、その点はユーザーの属性によってメリットともデメリットともいえます。

サブスクという名称でサービスを展開する会社には自動車メーカーの系列が多く、その場合、取り扱い車種はそのメーカーのモデルに限定されます。

また、サブスクでは多くの場合、オプションはパッケージ化されています。そのため、付けたいオプションがサービス内容に含まれているか、料金はいくら上乗せされるか確認が必要です。

リースとは

リースとは、リース会社が物品を購入し、ユーザーが希望した長期的に貸すサービスです。

車のリース契約期間は5~7年ほどが一般的で、5年以上の長期契約が前提となる場合がほとんどです。中途解約の際には違約金が発生することが多く、短い年数で乗り換えたいドライバーには不向きです。

リースで受けられるサポートやサービスは基本的に必要最小限で、その分料金が安めに設定されている傾向にあります。車検などの保守費用や修理代は、別途契約しない限りユーザーの負担となり、任意保険もユーザー自身で契約するケースがほとんどです。

ユーザーの希望に沿った車が用意されるため、車種やオプションの選択肢は、リースのほうが豊富といえるでしょう。

車のサブスク・リースを選ぶポイント

サブスクとリースにはそれぞれ特徴があるものの、その境界はあいまいです。そのため、どちらが良いかという観点で迷う必要はないでしょう。

ただし、サービス内容は会社やプランによって多岐にわたるため、よくチェックして自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。

ここでは、車のサブスクまたはリースを選ぶ際のポイントを解説します。

乗りたい車があるか

サブスクやリースであっても、車を購入するときと同じように、まずは用途に合ったデザインやサイズ、性能、仕様であることが優先事項となるでしょう。車種やグレード、オプションなどは運営会社によって異なります。

乗りたいブランドが決まっている場合、メーカー系の会社は有力候補です。そうでない場合は、各メーカーの車種をそろえている会社が良いかもしれません。

新車を希望する場合、中古車専用のサブスク・リース会社は最初から検討対象外としておきましょう。

契約期間が適しているか

契約期間は運営会社やプランによってさまざまですが、サブスク・リースともに最初から長期で固定されているケースが一般的です。ただし、なかには1カ月~1年など、短い契約期間が選択できるものもあります。

ライフステージによって車を替える時期が予想できれば、それまでの期間で借りられるように契約します。乗り換えの時期が不明確なら、1年単位など短期間の契約ができる会社やプランを選ぶとよいでしょう。

無理なく利用できる料金か

車に乗り続けるには、メンテナンスや車検が必要です。そのため、それらの費用が月々の定額料金に含まれない場合は、加えたうえで他のサービスの料金と比較しましょう。月額料金が高くても、メンテナンス料や車検代が含まれているならば、トータルでの出費を抑えられる可能性があります。

ボーナス時に料金を多めに支払う代わりに月額を抑えるプランを用意している会社もあります。状況に応じて活用し、家計への負担感をなくしましょう。

購入との間で迷っている場合は、車を毎月払いのローンで購入した場合との比較も行ない、納得できる料金で利用するとよいでしょう。

自分に必要なサービスやサポートがあるか

車のサブスクやリースを初めて利用する場合は、契約前から気軽に相談できるサポート窓口がある会社を選ぶと安心です。

契約期間満了時の期間延長や再契約、車両買い取りができる場合もあるため、車を気に入って乗り続けたくなる可能性があるなら、可能かを事前に確認しておくとよいでしょう。

その他にも、石油元売り会社が運営するカーリースでのガソリン代金割引サービスなど、会社の特性を生かした独自のサービスやサポートも見られます。詳細を確認し、選択の参考にしてみましょう。

車のサブスク・リースを利用する際の注意点

車の所有権が自分にないことや、前もって長期間の利用料金を決めることから、サブスク・リースを利用する際には、以下の点に注意が必要です。

途中で解約すると違約金がかかる

サブスクやリースは、契約期間をもとに毎月の料金が計算されています。そのため、途中解約に対して違約金が発生する場合が一般的です。

違約金は「月額利用料×残りの利用月数」で計算されます。例えば、月額3万円の契約を2年残して解約すると、72万円ほどの違約金を支払うことになるでしょう。

違約金の形態は会社によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。途中解約の可能性がある場合は、短めの契約期間を検討しましょう。

なかには中途解約が可能なプランや、違約金なしで違う車に変更できる「乗り換え」プランを用意している会社もあります。

走行距離が制限されている場合がある

車のサブスクやリースでは走行距離が制限されている場合が多く、超過すると追加料金が発生します。月単位(または年単位)の走行距離上限と利用月数(または年数)をかけて計算される上限値を最終的な総走行距離が上回れば、超過と判断されます。

追加料金を気にしながら車を使う状況を避けるには、車の利用目的から走行距離を予測して契約する必要があります。会社によっては、走行距離制限のない契約もあるため、気になる場合は事前チェックの項目に加えておきましょう。

車のカスタムは禁止

サブスク・リースは契約満了後に車を返却するのが原則なため、カスタムは行なえない場合が多くあります。

カスタムした車は返すときに原状回復が求められ、原状回復できない場合は違約金が発生することが一般的です。そのため、ボディに穴をあけたりサスペンションを変えたりすると、返却時に高額な費用がかかることになります。

ただし、純正パーツを使用する場合や、安全上必要だと判断される場合はカスタムが認められる可能性が高く、運営会社に相談する余地はあるでしょう。

もし好きなようにカスタムしたい場合は、契約満了時に車を買い取れるようなプランを選んでおくと安心です。

いずれの場合も、事前にサービス提供会社に相談し、了承を得てから実施しましょう。

まとめ

サブスクとリースはそれぞれに特徴があるものの、基本的にはいずれも、長期間ユーザーに車を貸し出すサービスです。一時的に借りるレンタカーと異なり、ユーザーは、購入した場合と同じ条件で車庫証明の取得が必要となります。

そのため、自宅に駐車場がない場合などは、月極駐車場を借りなければなりません。条件に合った月極駐車場を探すには、駐車場検索サイトが便利です。

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