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月極駐車場を契約する際は、物件を借りるときと同じように審査があります。物件ほど条件は厳しくないものの、審査に通らなければ駐車場を借りられません。

駐車場の契約では、どのようなことを審査されるのでしょうか。

この記事では、月極駐車場の契約の流れを確認したうえで、審査の内容や審査に落ちてしまうおもな理由を紹介します。審査のポイントや、前もって準備する内容を知っておきましょう。

月極駐車場契約の流れと必要書類

まずは、月極駐車場を契約する際の流れや、契約に必要な書類を紹介します。

基本的な契約の流れ

月極駐車場の契約は、次の5つのステップに沿って進められます。

• 借りたい駐車場を見つける

駐車場は大きく、自走式と機械式の2つに分けられます。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

自走式の良いところは、車のサイズに制限がなく出し入れが便利な点です。ただし、屋根のない平面駐車場は特に車が汚れやすく、セキュリティ面もやや脆弱です。

一方で機械式は防犯性に優れており、自走式と比べて賃料も安いケースが多いでしょう。一方で、車の出し入れに時間がかかり、サイズ制限もあります。車種によっては入らない可能性があるため、事前の確認が欠かせません。

駐車場を探すには、インターネットで検索する・不動産屋に尋ねる、自分で周辺を探してみるといった方法があります。忙しい方や引越し先の駐車場を探したい方は、まずはインターネットで検索してみてください。

• 申込み

借りたい駐車場が見つかったら、問い合わせをして空き状況を確認します。空きがあれば申し込みを行ないます。申込書など所定の書類に、氏名・生年月日・住所・勤務先などの必要項目を記載しましょう。ポータルサイトに掲載されている駐車場などでは、オンラインでの申し込みに対応しているケースが増えています。

• 審査

申し込み後は、貸主や管理会社による審査が行なわれます。期間は1～2日ほどで、物件を借りるよりも短期間で済むことが多いでしょう。ただし、大規模の駐車場は審査が厳しく、1週間程度など想定以上に日数がかかるケースもあります。基本的に、即日から借りられる月極駐車場はあまりありません。

審査で問題がなければ、契約手続きへと進みます。

• 契約手続き

契約書の取り交わしは、貸主の自宅や管理会社で行なうのが一般的です。対面の場合は、その日のうちに完了できるでしょう。都合が合わないときは郵送で行なうこともありますが、郵送だと2～3日程度かかります。

• 初期費用払い込み

審査通過後に、初期費用の案内が届きます。初期費用に含まれるのは、仲介手数料や敷金などです。指定の期日までに、必要な金額を払い込みましょう。

なお、オーナーが個人で経営している月極駐車場の場合には、振り込みではなく直接持参するケースもあります。

初期費用の払い込みは、契約書の取り交わしと同時進行で行なわれるのが一般的です。初期費用の払い込みと書類上の手続きが済むと、契約が完了します。

月極駐車場の契約に必要なもの

月極駐車場の契約に必要なものは、以下のとおりです。

• 免許証のコピー

身分証明書として提示を求められるほか、車を運転できることや現住所の確認にも必要です。

• 車検証のコピー

車のサイズやナンバー、所有者の氏名、又貸ししていないかなどを確認する際に必要です。

契約者と所有者が異なる場合、関係性が証明できれば契約できることもありますが、断られる可能性もあるため前もって確認しておくとよいでしょう。

以下は、場合によって必要となるものです。

• 住民票、会社謄本のコピー

法人名義で借りる際や、本人確認のために必要となる場合があります。

• 印鑑証明のコピー

契約書に押された印鑑の不正利用を防ぐ目的で、提出を求められる場合があります。

• 任意保険証のコピー

任意保険に加入せずに事故を起こした場合、多額の賠償金によって賃料支払いに支障が出てしまうかもしれません。そのリスクを避けるために、任意保険証のコピーを必要書類としているケースも多くあり、提出できないと契約を断られてしまう可能性もあります。

• 収入証明書のコピー

稀ですが、賃料が高額な駐車場では、収入に関する証明源泉徴収票や確定申告書などが必要なケースがあります。

• 連帯保証人

駐車場によっては必要な場合があります。

月極駐車場の審査内容とは

ここからは、月極駐車場の契約の審査でチェックされる、4つのポイントを解説します。以下の4つにおいてリスクがあるとみなされた場合には、審査落ちとなる可能性があります。

滞りなく賃料を払える収入があるか

物件を借りるときの契約と同様に、滞りなく賃料を払えるかどうかは大事なチェックポイントです。申込書には、年収・勤続年数などを記載する欄が設けられています。賃料の支払いが滞ってしまう可能性が高いと、審査には通りにくくなります。

例えば、申込者が未成年であったり、収入面に不安がある職業であったりすると、契約できない可能性が高いでしょう。ただし、学生やアルバイトでの収入しかない場合でも、連帯保証人を付けることで契約可能となるケースもなかにはあります。学生や未成年では、両親に連帯保証人になってもらうのが一般的です。

なお、一度審査に落ちると、保証人を付けても再審査を受けられないこともあるため注意してください。

公序良俗に反していない職業か

職業によっては、審査に通らないことがあることも知っておきましょう。例えば、水商売や風俗で働いている方などは、審査で落とされる可能性があります。

ただし、個人オーナーの場合や、地域によってはその限りではありません。なかには職業に関係なく審査に通ることもあるので、相談してみるとよいでしょう。

また、反社会的勢力に属していないかもチェックされます。審査の厳しいところでは、専門の調査会社を使って、経歴概要や逮捕歴などを調査するケースもあります。

任意保険に入っているか

任意保険は必ず加入しましょう。なかでも、対人対物無制限のプランがおすすめです。強制保険である自賠責保険の補償は対人賠償に限られ、国の基準により支払限度額も一律に定められています。しかしながら、車の事故は対人だけとは限りません。

任意保険に入っておけば、自分が事故を起こしてしまった場合以外に、トラブルが起きた際にも安心して対応できます。車上荒らしの被害に遭った・車を傷付けられてしまった・入出庫時設備を壊してしまったなど、駐車場関連のトラブルは案外少なくありません。

任意保険に加入せずに大きな事故を起こしてしまった際には、多額の賠償金が発生する可能性があります。そのため、任意保険に加入していない方はリスクがあるとみなされ、審査では不利になってしまうのです。

契約理由が適切か

申込書には、契約理由を記載する欄もあり、理由が適切かどうかもチェックされます。条件が変わればすぐに契約解除になりそうな理由では、審査に通りにくくなるのです。

例えば、「パートナーの家が近い」「家からは遠いが安い」といった理由は、賃主に敬遠される可能性が高いといえます。

前者は、恋人関係が解消された時点で、契約も解除するケースが多いためです。貸す側としては、できるだけ長期で契約できる借主を優先したいため、突然解約になる可能性が高い理由では、審査に通りにくいでしょう。

後者は、廃車寸前の車を駐車場に乗り捨てる恐れがあると考えられてしまい、リスク回避の観点で審査に通らないことがあります。

まとめ

月極駐車場を借りる際には、収入面の安定性や契約理由など、さまざまなポイントから審査されます。また、大きなサイズの車では、実際に車が入るかもしっかりと確認しなければなりません。

アットパーキングでは、全国の3万9,000カ所以上の月極駐車場から、エリアごとに条件に合う駐車場の検索が可能です。また、車種や希望条件から希望に合う駐車場をご紹介します。オンライン契約にも対応しているので、手続きを効率的に進めたい方にもおすすめです。